私生活

一人の人間の私生活。

僕のマリさん「書きたい生活」読了

 

 

2024年上半期のしいたけ占いを読んでいたら「自分なりの大人としてのモデルケースを探してみてください」と書いてあり、探すことにした。こういう人いいな、という人が浮かんだらその人のことを少し知りたくなり図書館へ向かう。名前を検索していたらエッセイ本を出しているらしかったから数冊借りようと思った。彼のエッセイ本を2冊手に取り、近くにある本を流し見してたら僕のマリさんの本に目が止まった。「常識のない喫茶店」と「書きたい生活」。どちらも何回か本屋さんで見たことがあった。でも、今の私はそれまでの私より僕のマリさんの本を求めていたのだと思う。「書きたい生活」を手に取り、目次を見る。日記、という章があった。そのページを開き数行読んで、好きだと思った。今の私に必要な気がした。苦しいタイミングで自分を救う本に出会えるのは本当にありがたい。

 

僕のマリさんは「『同じ一日なんてどこにもないから、』という一文に、はっとした」と書いていた。私は僕のマリさんの日記を読んで同じ一日はどこにもないことを実感した。自分の毎日はつまらない。起きて、なんとなく一日を過ごして、時にはバタバタして、寝る。それだけだと思っていた。それを悲観していた。僕のマリさんの日記は分かりやすかった。何時に起きたか、人と会って会話したときの印象的だった言葉、何を思ったか、そして何を食べたか。そのようなことが書かれていて、日記の印象が気楽なものへ変わった。それと同時に、記録することで自分の毎日に色が着くかもしれないという気持ちになった。毎日は同じようで違うのかもしれない。

「書くことは筋トレに似ていると思う」とも書いていた。「とにかく毎日続けること」。日記を書こうと思ったことは何回もある。三日坊主どころか2日連続ですら書けたことがない。でも、書き続ければ少しずつ肩の力を抜いても書けるようになるのかもしれない。そう思うと前向きな気持ちになれる。

 

ということで今日の日記を書いてみた。いつも書くとき夜にまとめて書こうとしていたけど、お昼に入ったカフェで途中までポチポチ入力した。夜に1日のことを色々思い出そうと気合いを入れるより、電車の中など時間があるときに途中まででも書く方が夜に書く量が減ってハードルが下がる。夜は眠くてボーッとしてるから。

 

私の毎日も「同じ一日なんてどこにもないから、」と思える日が来ますように!

夏ってだけでキラキラしてた

大学生のとき遠距離で付き合っていた恋人がいた。

その人が夏休みを使って私の部屋に遊びに来たことがある。私のせまいワンルームで何日間かを2人で過ごすことに息苦しさを感じたのをずっと覚えている。

私はたぶん誰かと一緒に暮らすことはできない、という気持ちにこの数日でなった。

 

8月の初めに遠方に住むセフレに会いに行った。

金曜日の夜に彼の家に行って土曜日の夕方までを一緒に過ごした。

土曜日はお昼ごはんを一緒に食べて、そのあと私の希望で期間限定のイベントに行った。「おもしろかったね」と彼は言って、私はほっとした。

荷物を取りに彼の家に戻って、窓を開けると夏なのに風通りがよくて気持ちよかった。外を歩いて火照った体を冷ます。

日が傾いてきてもう少しでさよならの時間だ、という気配を感じたとき急にとてつもなく寂しくなった。今まで何回か会ってきたけれど別れ際に悲しくなったことは一度もなかったのに。彼はいつだって「またね」と言ってくれる。

 

セフレの家でセフレの服に触れながら、遠距離だった元恋人が帰る日のことを思い出した。「もうちょっといて」と相手に予定があることを知りながら私はゴネた。困った顔で「また会おうね」となだめられて、渋々見送った。

元恋人のことをとても好きだった。

 

セフレが「行きますか」と言った。もうちょっと、と言いたい私は軽く返事をして荷物を持った。忘れ物がないか確認した。この家に私の物は置いて帰れない。前日の夜彼は使いかけの化粧落としを貸してくれた。

 

突然連絡がなくなっても不思議ではない関係だと分かっている。会うたびに今回が最後かもしれないと強く思っている。彼は私に恋愛感情なんてないし、セックスが一番楽しい時間だし、私も同じだと思われているから成立している。必要なのは快楽と適度な軽さのだけのはず。

 

改札の前で彼はいつも通り「またね」と言ってくれる。私はいつも大袈裟に手を振ったり誤魔化してそれに返事をすることはなかったけど初めて「またね」と返した。また会いたい、まだ一緒にいたい。

改札を通って振り返えるとセフレはもう私のことを忘れたような顔をして歩きだしていた。

 

 

 

何気ない

 

ずっと良好な関係でいたい

そんな風に思っていた人がブログをやってると言っていた。

どんな内容のブログかも、どこのサイトでやっているのかも知ることはなかったけど。

 

「やってみなよ」

その人におすすめされて、軽く受け流したのを思い出したの。

 

思い出して、はじめてみた。

 

なにかをゆるりと書いていきます。